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市場が先細りの事業で不安

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今、どんなに業績が良かったとしても、時代や消費者の変化によって市場が先細りになる恐れはなきにしもあらず。もし、自身が経営する事業が先細りになった場合、経営者としてどのような対策を取るべきなのでしょうか。参考にして欲しい情報をご紹介します。

懸念される市場の先細りリスク

時代の流れや消費者のニーズの変化、法規制などで、突然市場が先細るという現象は少なくありません。

たとえばクールビスの導入によるネクタイ需要の減少や、スマートフォンの普及によるガラケー市場の先細りなどは代表的な例。他にも、デジタル化に伴う印刷やはんこ市場の激減、環境対策として本格化したレジ袋・ストローといったプラスチック製品の有料化なども、市場に大きな影響を与えています。

これまで誰もが使っていたビデオ・カメラ・ラジカセ・ミシンといった製品も、時代の変化と共に需要が減少。どのような事業であっても、衰退のリスクはあるのだということが分かります。

先細りを感じたとき、経営者が取るべき対策は?

どんなに好調でも、先細りのリスクがまったくない市場はありません。経営者として重要なのは好調の上にあぐらをかかず、先細りのリスクを感じたとき、もしくはそれ以前から対策を練っておくことが重要です。

とくに事業が好調なときに考えてほしいのが、事業の新たな可能性です。事業が好調であれば資金的・心理的にも余裕を持てるため、自由な発想で新事業・業態転換などにチャレンジすることが可能。そのひとつに、M&Aが挙げられます。

事例から見るM&Aによる先細りのリスクの解消

中小企業庁のホームページに掲載されている、長崎県長崎市の不動技研工業株式会社の事例です。不動技研工業は火力発電プラントに用いられるボイラー・タービン等を手がけていますが、脱炭素が進められる今、火力発電事業の先細りを懸念。顧客開拓や新規事業への参入といった、事業領域の見直しを検討するようになりました。

そんな中、同じく長崎県で各種構造物の設計を強みとするPAL構造との間にM&Aを成立。互いの強みを融合させることで、これまで専門外で断念していた事業を受注できるようになり、顧客開拓・新規企業への進出に成功しました。

※参照元:中小企業庁HP(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/chusho/b2_3_2.html

M&Aは成立までの時間も考慮しましょう

一般的に、M&Aには半年~1年以上の期間が必要となります。そのため、事業の先細りを感じていてM&Aを検討するのであれば、できるだけ早く専門業者へ相談したり、準備をスタートする必要があります。先細りが進んで将来が見えなくなってしまうと、M&Aも成功しづらくなってしまいます。くれぐれも、タイミングには注意しましょう。